津山で県川柳大会、愛好者競う 久米南の杉山さんら7人天位

愛好者が作品の出来栄えを競った県川柳大会

 第16回岡山県川柳大会(県川柳協会など主催)が11日、津山市総合福祉会館(同市山北)であり、愛好者が作品の出来栄えを競った。最優秀の天位には「出口」の課題で〈麗しい出口となった老母の葬〉と詠んだ杉山静さん(久米南町)ら7人が選ばれた。

 一般の部では、事前発表された「金庫」「残る」など六つの課題に加え、当日出題の「まつり」に159人が投句。協会の高木勇三会長ら選者が秀句を読み上げた。新型コロナウイルス禍などの世相、日常の出来事にユーモアや風刺を交えた作品に、会場から感嘆や笑いが上がった。小中学生のジュニアの部もあり、610人が作品を寄せた。

 常連の久米南町、女性(82)は「うまい作品を聞くのは勉強になる。同好の士が集まる会場の雰囲気も楽しい」と話した。

 他に天位に選ばれたのは次の皆さん。(敬称略)

 【一般の部】金庫 新家完司(鳥取県)▽残る 石原英幸(真庭市)▽飴 上原美佐子(津山市)▽疑う 長谷川紫光(久米南町)▽魚 浜辺稲佐岳(兵庫県)▽まつり 長谷川紫光(久米南町)

 【ジュニアの部】テレビ 渡野愛梨(真庭市立遷喬小5年)▽わくわく 片山歩実(久米南町立久米南中3年)

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