地域の歴史、魅力に触れて 長崎の旧居留地一帯でイベント 17~19日

幻想的な雰囲気の中、弦楽や歌を楽しんだコンサート=長崎市大浦町、長崎孔子廟

 幕末から明治にかけて外国人居留地として栄え、中国の文化を伝える長崎孔子廟(びょう)がある長崎市東山手、南山手、大浦各町一帯で17~19日に「長崎居留地まつり」など地域の歴史や魅力に触れる三つのイベントが開かれ、地域一体となって町を盛り上げる。
 27回目を迎える居留地まつりは17、18の両日午前10時~午後5時、松が枝町の「四海樓」前広場に設ける本部を拠点に、チェックポイントを巡る「居留地まちビンゴ」を開催。南山手町のグラバー園では、市花のアジサイを象徴する紫などのラインが入った格子模様、長崎タータンを使った衣装の作品発表(18日午後2時から)などがある。
 同まつりに合わせ、食で盛り上げるのが「長崎居留地BAR―GAI(バルガイ)」。9店舗で利用できる3枚つづりのプレミアムクーポンを3千円で購入し、17~19日夜、1枚で1ドリンクと一皿料理を味わえる。
 孔子廟では17日午後1時~8時、中国古代の思想家で儒学の祖、孔子の生誕2573年を祝う「孔子祭」を開催。オリジナル劇や変面ショーなどを予定し、5軒の屋台が軒を連ねる。入館料が必要。18、19の両日も同9時まで夜間延長する。
 11日夜には居留地まつりのプレイベントとして孔子廟でコンサートがあり、幻想的な雰囲気の中、約130人が弦楽や歌に聴き入った。
 同まつり実行委の桐野耕一会長(66)は「コロナ禍で、地域で頑張らないととの思いがより強くなり、リンクする動きが出ている。旧居留地一帯の魅力を感じてもらうきっかけになれば」と話している。
 各イベントの詳細は同まつりホームページ(HP)のイベントページに掲載している。


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