国葬で半旗「望ましい」 佐世保市教委が通知 諫早、松浦、平戸市掲揚へ

 佐世保市教委は22日、安倍晋三元首相の国葬に関し市立学校や市立幼稚園などに「半旗の掲揚が望ましい」と通知したと明らかにした。諫早、松浦、平戸市も国葬が執り行われる27日に市役所本庁舎などで半旗を掲揚する方針。
 佐世保市では、通知を踏まえ各学校が掲揚するかどうかを判断する。教育施設には半旗掲揚を求める。市教委総務課によると、教職員や職員らへの黙とうは呼びかけないという。
 諫早市は市役所本庁舎や全支所、松浦市は市役所と鷹島、福島支所の計3カ所で半旗を掲げる。平戸市は本庁、支所などに掲揚し記帳所を設置する。いずれも職員への黙とうは求めず、市教委への要請もしない。
 一方、共産党県委員会(山下満昭委員長)は22日、本庁に半旗を掲揚する方針を示している県に対し、掲揚を中止するよう申し入れた。申し入れ書は、岸田文雄首相が「国民に弔意を押しつけない」と表明する中、県が半旗掲揚することは「弔意が強要されることにつながる」などと指摘している。


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