全国高校サッカー選手権県予選特集 注目選手のライバルを紹介(2)

高校サッカーの最高峰となる「全国高校サッカー選手権大会」の出場を目指して、県予選が来月8日から始まる。今大会で活躍が期待される注目選手を紹介するとともに、気になる選手を聞いた。

青山京志郎(大分3年)

司令塔 173cm、60kg、前所属は大分トリニータU-15

大分のポゼッションスタイルの中核を担う選手。ドリブルで仕掛けて局面を打開し、自ら得点でき、周囲を生かすパスもできる。1年生の頃から試合に出ているが、これまで全国選手権とは縁がなかった。「これまで攻めながら点を取り切れず、焦って負けることがあったが、今はその弱さは克服した。必ず自分たちの代で優勝して、(憧れの)国立競技場の舞台に立ちたい」と3年ぶりの出場を目指す。

気になる選手は?

MF工藤渓(大分工業3年)

小学生の頃から県のトレセンで一緒にプレーしたことがある。足元の技術の高い選手だが、自分もそこが特徴の選手なので絶対に負けたくない。決勝まで対戦することはないが、もし大工(大分工業)が勝ち上がってきたら圧勝したい。俺たちはどこにも負けない。

児玉和也(大分上野丘2年)

PKストッパー 175cm、76kg、前所属はスマイスセレソン

国体の県選抜のGKに選ばれるなど1年生の頃から頭角を現した。抜群の反射神経を生かしたシュートストップに絶大に自信を持ち、最後尾からの正確なフィードも光る。6月の県高校総体の準々決勝ではPK戦で3本阻止し、ベスト4進出に大きく貢献した。「自分が最後の砦(とりで)となって失点しなければ、負けることはない」と全試合無失点を目指す。

気になる選手は?

川野竜聖(大分鶴崎3年)

所属していたクラブチームの先輩。当時からゴール前の嗅覚、センスはズバ抜けていた。あの人を止めなければ決勝まで勝ち上がれない。全てのシュートを止めたい。PK戦までもつれたら絶対に勝つ自信がある。

吉良匡弘(大分工業3年)

バランサー 176cm、63kg、前所属はヴェルスパ大分U-15

中盤の底で攻守のつなぎ役となるアンカーを務める。友成義朗監督が「勝敗のカギを握る選手の一人」と話すように、この選手が機能すればチーム全体の流れが良くなる。セカンドボールの回収率は高く、精度の高いロングシュート、プレースキックで決定機を演出する。「昨年の決勝はベンチから見ていた。先輩たちの悔しそうな姿が忘れられない」と、今年は主役になることを誓った。

気になる選手は?

FW佐藤翼(大分3年)

中学まで同じチームだった。決定力のあるストライカーで昨年から主力として活躍している。成長した姿を見せつけられたが、自分だって3年間で技術面も精神面もタフになった。対戦したら負けるわけにはいかない。自分たちのサッカーをして勝ちたい。

(柚野真也)

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