県道宇都宮鹿沼線バイパスが一部開通 渋滞緩和に期待

テープカットとくす玉で開通を祝う関係者

 栃木県が整備を進めていた県道宇都宮鹿沼線古峯原宮通りの千渡東工区の工事が一部完了し、鹿沼市千渡の飯岡橋西側で開通式と通り初め式がこのほど行われた。福田富一(ふくだとみかず)知事や国、県の関係者、国会議員ら来賓がテープカットを行い、開通を祝った。

 開通式で福田知事は「開通で県央地域の産業や経済活動を支え、県土の発展に大きく寄与すると期待している」と式辞を述べ、佐藤信(さとうしん)市長は「県都・宇都宮と鹿沼市の有機的なつながりがますます深まりありがたい」と感謝の言葉を述べた。

 宇都宮、鹿沼両市を結ぶ県道宇都宮鹿沼線は通勤や通学に利用され、朝夕を中心に慢性的な渋滞が発生。県は2003年度からバイパス整備に着手している。

 千渡東工区は飯岡橋から鹿沼環状線までの全長1.1キロ。今回開通したのは幅員3.25メートルの暫定2車線で、来年夏に中央分離帯のある片側2車線道路として完全開通する予定。総事業費は約39億円。

パトカーを先頭に行われた通り初め

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