陶芸と彫刻を融合させた「陶彫」作品を並べた日本陶彫会瀬戸内支部展が、倉敷市下津井の観光施設・むかし下津井回船問屋で開かれている。躍動感あふれる生き物の像や抽象オブジェが披露され、来場者が見入っている。12月25日まで。
全国組織・日本陶彫会に所属する岡山、倉敷、備前市や吉備中央町の作家ら計14人が約30点を出品した。このうち、向かい合うように配されたトラと獅子の置物は、互いに今にも飛びかかろうかという迫力ある力作。来年の干支(えと)にちなんだ愛らしいウサギ、岡山県内に飛来する渡り鳥・ブッポウソウの像なども目を引いている。
日本陶彫会副会長で「化身」と題した胸像を出品した木村玉舟さん=備前市=は「バラエティーに富んだ内容。作家たちが得意な分野で個性を発揮した作品を堪能してもらいたい」と来場を呼びかけている。
午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。火曜休館。無料。問い合わせは同施設(086―479―7890)。