県庁通りは「ハレまち通り」 岡山市、市道2カ所の愛称発表

愛称が「県庁通り」から「ハレまち通り」に変わった市道=岡山市北区中山下の歩道橋から西向きに撮影

 岡山市は12日、歩道を拡幅した県庁通りと、新市民会館「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」(同市北区表町、来年9月開館)前で改修している千日前商店街の市道計2カ所の愛称について、それぞれ「ハレまち通り」「千日前ハレノワ通り」に決定したと発表した。いずれもリニューアルに合わせた命名で、中心市街地の魅力創出や回遊性向上に生かしたいとしている。

 8月に公募し、県庁通りには県内外から寄せられた391件の中から岡山市北区、内田邦子さんの案を採用した。選定理由について市は「『晴れの国にふさわしく、いつも明るく晴れやかににぎわうように』との思いが再整備のコンセプトと合致した」とする。

 一方、千日前には369件の応募があり、同所、西山隆三郎さんの案を選んだ。「長く親しまれてきた『千日前』と『ハレノワ』が共に含まれ、ふさわしいと考えた」という。

 愛称の対象区間は、県庁通り(約1900メートル)のうち今春再整備した市役所筋―柳川筋間約600メートルと、改修を来春にも終える千日前の約200メートル。大森雅夫市長は記者会見で「道路や地域への愛着が深まることを期待する。店舗や待ち合わせの場所の説明にも使ってもらい、まち歩きを楽しんでほしい」と述べた。

 愛称は12日から使い、市は今後、道路標識を順次変更していくほか、チラシ配布などで周知を図る方針。1984年に生まれた県庁通りの名称は、柳川筋以東で継続使用する。

 「ハレまち通り」では11月27日、市役所筋から西川緑道公園筋を歩行者天国にしてイベントを開く。BMX、ブレイクダンス(ブレイキン)といったアーバンスポーツのパフォーマンスを披露し、沿道の店舗によるテラス営業も予定する。

記者会見で県庁通りと千日前商店街前の市道2カ所の愛称決定を発表する大森市長

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