運輸業者に燃料費支援 低所得世帯に5万円給付 佐世保市

 佐世保市議会は21日、臨時会を開き、運輸関連業種の燃料費や燃油購入費の一部を支援する経費などを盛り込んだ総額約1億4700万円の本年度一般会計補正予算案を可決した。物価高騰を踏まえ、低所得世帯への給付金支給に関する市長専決処分を承認した。
 いずれも電気やガス、食料品などの価格高騰を踏まえた国の交付金を活用。給付金は、住民税非課税世帯に一律5万円を支給する。対象は約3万9千世帯を見込んでおり、11月下旬以降の支給開始を予定している。
 燃料費と燃油購入費の一部支援は、貨物自動車運送事業や自動車運転代行業を営む中小企業者、タクシー事業者、観光船事業者などが対象。朝長則男市長は、県の支援策の状況などを考慮し「運輸関連の業種に対する支援を速やかに実施する」と説明した。このほかの事業者への支援は次回定例会で協議を予定しているという。
 また朝長市長は、市内の男性(87)が市道から約2メートル転落した事故に関し「転落防止柵の腐食が原因と思われる。誠心誠意の対応をしていく」と述べた。

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