立憲民主党県連は22日、宇都宮市駒生町のとちぎ健康の森講堂で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題に関する講演会を開いた。ジャーナリストの有田芳生(ありたよしふ)氏が講師を務め、「被害者救済のため、栃木県内に相談窓口を設置してほしい」などと訴えた。
講演会には約200人が参加した。有田氏は旧統一教会や関連団体について、「宗教法人や政治団体の顔だけでなく、食品製造や武器輸出も行う『宗産複合体』だ」と指摘。
1980年代以降、信者を国会議員秘書として政界に送り込んでいるほか、全国の自治体で家庭教育支援条例制定に向けた働きかけを行っているとして、「岸田首相は『党の政策に影響があったとは思わない』と言っているが、事実ではない」と批判した。
高額献金や霊感商法による被害者を救済する法案成立に向けた動きが国会で進む中、「困っている信者や子どもたちのため、政府の動きを待たずに地元で相談窓口をつくってほしい」と呼びかけた。