岡山で稲葉なおとさん写真展開幕 津山の建築物と自然の調和捉える

除幕式で作品を紹介する稲葉さん(中央)

 1級建築士で写真家の稲葉なおとさん=東京=の写真展が29日、JR岡山駅構内で始まった。津山市の建築物などを被写体に自然と調和した作品が目を引いている。12月11日まで。

 同市とJR西日本岡山支社が、岡山県北地域の魅力を発信しようと企画。在来線の改札内に近作を中心に8点を展示する。

 明け方の旧制津山中学校本館(現県立津山高)を写した1枚は、屋根や樹木が薄く雪化粧し、静かで穏やかな雰囲気。津山文化センターを捉えた作品は、寺院建築に見られる四つまたの支柱が強調され、建築家としての目線が感じられる。いとこに当たる人気ロックバンド「B’z」の稲葉浩志さんからのメッセージも掲示された。

 初日は除幕式があり、稲葉さんが作品を紹介。「歴史ある建築が維持、使用されていることに感動した。魅力を多くの人に発信したい」と話した。作品は2度入れ替えられる。

稲葉さん本人が作品解説した

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