善意の逸品 美術ファンら品定め 岡山で歳末助け合い美術展開幕

逸品が並ぶ会場で品定めする来場者

 国内外の芸術家らの秀作などを入札方式で販売する「第75回歳末助け合い美術展」(山陽新聞社会事業団主催)が30日、岡山市北区柳町の山陽新聞社で開幕した。初日から多くの美術ファンらが会場に足を運び、お気に入りの品を選んでいた。11月6日まで。

 388人・団体から寄せられた工芸品や絵画、書など約500点を展示。備前焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)の伊勢崎淳さんによる「備前角花生」、日本芸術院会員の彫刻家・蛭田二郎さんの彫刻「木菟の家」といった作品のほか、バレーボールV1女子・岡山シーガルズの選手のサイン色紙なども並ぶ。

 毎年訪れるという自営業女性(72)=同市中区=は「さまざまなジャンルで活躍する作家らの作品を一度に味わえるのが魅力。会期中は何度も足を運ぶつもりなので、心引かれる逸品を探したい」と話していた。

 午前10時~午後5時半(最終日は同4時まで)で入場は無料。落札結果は会期終了後、郵送で通知する。12、13日に山陽新聞社で代金と引き換える。落札後のキャンセルはできない。概要は同事業団のホームページでも確認できる。

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