ジャイアンツ・ロドンがオプトアウト権行使へ FA市場の注目株に

メジャーリーグ公式サイトでジャイアンツを担当するマリア・グアルダード記者によると、ジャイアンツの先発左腕カルロス・ロドンはオプトアウト権を行使してフリーエージェント(FA)になることを決めたようだ。ロドンはジャイアンツと2年4400万ドルの契約を結んでいたが、投球イニング数の条件をクリアしてオプトアウトの権利を獲得。その権利を行使し、2年連続でFA市場に打って出ることになった。今季キャリアハイの成績を残した29歳の左腕はFA市場の注目株の1人となりそうだ。

来月10日に30歳の誕生日を迎えるロドンは、今季31試合に先発して178イニングを投げ、14勝8敗、防御率2.88、237奪三振の好成績をマーク。故障が非常に多いキャリアを過ごしてきたため、登板試合数と投球イニング数はともに自己最多。規定投球回到達もホワイトソックス時代の2016年(165イニング)以来6年ぶり、自身2度目だった。勝利数や奪三振数でもキャリアハイを更新。ホワイトソックスで13勝5敗、防御率2.37、185奪三振の好成績を残した昨季に続いて2年連続でエース級の数字をマークし、オールスター・ゲームにも2年連続で選出された。

ロドンは昨オフにホワイトソックスからFAとなり、ジャイアンツと2年4400万ドルで契約。ただし、この契約には「今季110イニング以上を投げればオプトアウト権を獲得できる」という条項が盛り込まれていた。ロドンは自己最多の178イニングを記録し、見事にオプトアウト権を獲得。ジャイアンツがロドンにクオリファイング・オファーを提示するのは確実とみられるが、ロドンはそれを拒否し、FA市場で長期大型契約を目指すことになるだろう。

ジャイアンツはペイロールに余裕があり、大型契約をオファーしてロドンの引き留めを目指す可能性がある。また、エースを欲するレンジャーズが興味を示しているとの報道もある。このほか、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「ニューヨークの2球団がロドン獲得を狙う可能性がある」と伝えており、複数の球団による熾烈な争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

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