植木組(新潟県柏崎市)の第2四半期決算は減収減益、通期業績予想の修正も発表

植木組

株式会社植木組(新潟県柏崎市)は11日、2023年3月期第2四半期決算連結業績と、業績予想の修正を発表した。

2023年3月期第2四半期決算連結業績は、売上高213億8,310万2,000円(前年同期比△1.0%減)、営業利益4億8,607万5,000円(同△40.5%減)、経常利益5億3,378万7,000円(同△37.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億661万5,000円(同△37.9%減)と減収減益となった。

建設業界においては、公共投資は比較的堅調に推移したことに加え、民間投資の一部に復調の兆しが見られた一方、資材価格の高騰による建設コスト上昇の影響を受けるなど、引き続き厳しい状況で推移した。このような状況の中、同社グループは、市場の環境変化に即応し、感染対策を講じながら事業活動を展開しきた。この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、主力の建設事業における売上は増加したものの、不動産事業の売上が減少した。

セグメント別の概要は以下の通り。

建設事業

建設事業においては、繰越工事の施工が順調に進捗したことにより、売上高は193億6,800万円(前年同四半期比3.2%増)となったが、資材価格の高騰などによる建設コストの上昇分を価格交渉などでは吸収しきれず利益率が低下したため、セグメント利益は3億4,500万円(同41.5%減)となった。

不動産事業

不動産事業においては、販売用不動産の売上が減少したことにより、売上高は5億3,000万円(前年同四半期比63.9%減)となり、セグメント利益は8,300万円(同51.6%減)となった。

建材製造販売事業

建材製造販売事業においては、販売数量の増加により、売上高は3億800万円(前年同四半期比22.0%増)となったが、アスファルト製品などの製造販売での原油価格の上昇もあり、セグメント利益は1,200万円(同58.8%減)となった。

その他

その他の事業においては、ソフトウェアの開発事業の売上が増加したことなどから、売上高は11億7,400万円(前年同四半期比5.5%増)となり、セグメント利益は8,200万円(同46.3%増)となった。

業績予想の修正

また同日、2023年3月期通期連結業績予想数値および、個別業績予想数値の修整を発表した。

通期連結業績予想の売上高は、前回発表予想から△20億円減の500億円(増減率△3.8%減)、営業利益は△6億5,000万円減の1億5,000万円(同△30.2%減)、経常利益は6億5,000万円減の15億円(同30.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は△5億円減の9億5,000万円(同△34.5%減)とした。

通期個別業績予想の売上高は、前回発表予想から△2億円減の442億円(増減率△4.3%減)、経常利益は△4億5,000万円減の1億4,000万円(同△24.3%減)、当期純利益は△3億5,000万円減の9億円(同△28.0%減)とした。

同社グループの核となる建設事業において、上半期の受注時期が期初予想より遅れたため、売上高は前回予想を下回る見込みとなった。営業利益、経常利益、当期純利益については、売上高の減少や建設資材の高騰などによる建設コストの上昇分を価格交渉などでは吸収しきれず、利益率が低下しているため、前回予想を下回る見込みとなった。

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