全国高校ラグビー長崎県大会 準決勝 長崎北陽台一歩リード 島原工初の決勝なるか

4強入りした各校の主将。(左から)長崎北陽台のロック白丸、長崎南山のフッカー桂木、島原工のナンバー8佐藤、長崎北のCTB永田=県営放虎原ラグビー場

 ラグビーの第102回全国高校大会県大会第4日は13日、大村市の県営放虎原ラグビー場で準決勝2試合が行われる。4強入りしたのは長崎北陽台、長崎南山、島原工、長崎北のシード4校。高校ラガーマンの聖地「花園」切符を懸けた戦いは佳境を迎える。

●長崎北陽台-長崎南山 第1試合
 10月の栃木国体で5位入賞した県選抜。その主力を担った長崎北陽台が一歩リードしている。長崎南山は持ち味の攻撃力を生かしながら、先手を取っていきたい。
 長崎北陽台は今季も全国上位に絡める力を培ってきた。主将のロック白丸、フランカー亀井、CTB中島、FB亀川ら昨冬の花園8強メンバーに加え、有望な1年生が多数入部。全体的に層が厚くなり、堅守速攻のスタイルに磨きがかかっている。フッカー末次、プロップ橋本、ナンバー8久保らFW陣は強力で、木村、今崎のHB団にも安定感が出てきた。
 長崎南山は準々決勝で大村工に50-0で快勝。主将のフッカー桂木、ナンバー8𠮷田らが、1、2年生主体のチームを引っ張っている。その下級生にも好選手が多く、身長187センチ、体重120キロの巨漢プロップ本山をはじめ、SH山下蓮、CTB後藤、フランカー長渕らが攻守の要となっている。得意の展開力を発揮して、後手に回らないように試合を進めたい。

●島原工-長崎北 第2試合
 1月下旬の県新人大会準決勝と同カード。その時は長崎北が59-14で勝っているが、島原工も接点の強さなど、総合力を大きく上げてきた。前半の展開次第では、終盤までもつれるような好勝負が期待される。
 長崎北は春の全国選抜大会で2回戦に進出。8強入りは逃したが、全国レベルを肌で知って、一人一人の意識が高くなった。今回は主力に故障者が出ているのが気がかりだが、SH本多、プロップ德久、ロック田中、フランカー北嶋、CTB永田らを中心にまとまりがある。序盤からリズムに乗れば、一気に差を広げる可能性もある。
 島原工は準々決勝で海星を53-19で倒してきた。ジュニアからの経験者は少ないが、全体的にパワーアップして前に出る力が上がっている。攻守の要となるのは主将のナンバー8佐藤、フランカー古賀、CTB田中、柴田。セットプレーを安定させて、60分間、主力を中心に体を張り続ければ、初の決勝進出も見えてきそうだ。


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