長崎食糧倉庫に「ふるさと企業大賞」 建設ビルが地域経済に貢献

ふるさと企業大賞の表彰状を受け取る平松会長(左)=長崎市役所

 地域振興に資する事業を展開した民間企業に贈られる本年度の「ふるさと企業大賞(総務大臣賞)」に、長崎市の長崎食糧倉庫(頓田敏之社長)が選ばれた。同社が同市元船町に建設したオフィスビル「長崎BizPORT(ビズポート)」が地域経済やまちづくりに貢献したと評価された。
 地域総合整備財団が融資し、都道府県などから推薦を受けた民間企業の中から、地域の経済やイメージアップに貢献した事業者を毎年顕彰する。本年度は全国から同社を含む9社が選ばれた。

地域経済やまちづくりへの貢献を評価された長崎BizPORT=長崎市元船町

 ビズポートは、金融機関の事務管理部門を誘致する県の「金融バックオフィスセンター構想2020」の民間第1号ビルとして2019年に完成。人口流出抑止や雇用確保など地域経済への貢献に加え、夜間はビルをライトアップして夜景の形成に協力したり、ビル敷地内の「公開空地」で季節の花を植栽したりとまちづくりに一役買っている点も評価された。
 同市役所で16日に伝達式があり、財団の井上宣也参与が、同社の平松喜一朗会長に表彰状を手渡した。平松会長は「自社の事業を通した地域貢献を評価してもらい、大変な栄誉。今後もさまざまな関係者と協力して長崎を盛り上げたい」と述べた。
 県内では他に、対馬市の「合同会社みむろや」も選ばれた。


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