「避難委員会は再開を」 福島第1原発事故「三つの検証」説明会 参加市民が会見 上越市

 県が東京電力福島第1原子力発電所事故の原因や柏崎刈羽原発の事故を想定した課題をまとめている「三つの検証」について、12日に上越市で開かれた説明会に参加した市民3人が18日、検証内容に問題があるとして記者会見を開いた。

記者会見した五十嵐さん(中央)ら(上越記者クラブ)

 取りまとめ役を務める、上越市の五十嵐健彦さん(日本共産党上越地区委員会委員長)は「原子力災害時の避難方法に関する検証委員会(避難委員会)」の報告書を問題視。「避難するに当たっての課題を列挙したに過ぎない。委員会の議論が煮詰まっていないのは明白」として、委員会を再開し結論を示すべきだとした。また、説明会で寄せられた県民の意見について「検証総括委員会の議論に反映されるべきで、そうでなければ説明会はガス抜きに過ぎない」と批判した。
 今後、3人は趣旨に賛同する県民を集め、県に対し申し入れをしたいとしている。

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