小中学生への医療費現物給付 諫早市、対象医療機関 6市5町に拡大

 長崎県諫早市は「現物給付」に切り替えた市内小中学生の福祉医療費助成について、12月診療分から市内に加え、近隣する長崎市など6市5町の医療機関にも対象を拡大する。
 諫早市は小中学生の福祉医療費については、保険診療にかかる一部負担金から自己負担額(1カ月1医療機関ごとに1日800円、月上限1600円)を控除した額を助成している。従来は受診者側がいったん医療機関に支払い、助成額を申請すると後日、給付される「償還払い」だったが、子育て家庭の負担軽減を目的に10月診療分から「現物給付」に切り替えた。
 12月からは市内医療機関に加え、長崎、西海、島原、雲仙、南島原、大村の6市と西彼長与、時津、東彼東彼杵、川棚、波佐見の5町の医療機関にも対象を広げ、利便性を高める。
 諫早市によると、福祉医療費受給者証の発行を受けた市内小中学生は約1万100人。実際に市外医療機関で受診した割合は昨年度、自治体によって約15~20%を数えたという。


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