寒さ到来でより甘く 宇都宮で新里ねぎの出荷進む【動画】

寒さの到来とともに始まった新里ねぎの収穫

 宇都宮市のブランド農産物に認定されている「新里ねぎ」の出荷が寒さの到来とともに始まり、生産農家が収穫に追われている。

 市北西部の新里地区で江戸時代から栽培されている伝統野菜。成長過程で斜めに植え直すことで弓状に曲がり、柔らかくて甘いのが特長という。

 国の地理的表示保護制度にも登録されており、16戸の生産農家でつくる「新里ねぎ生産組合」だけが「新里ねぎ」のブランドで出荷できる。

 同組合の麦島弘文(むぎしまひろぶみ)組合長(75)方では、1日から出荷が始まった。組合全体で来年3月末ごろまでに例年並みの約35トンの出荷が見込まれる。麦島組合長は「今年もおいしいネギができた。多くの方に食べてほしい」と話していた。

 新里ねぎは道の駅うつのみやろまんちっく村や、生産農家の直売所などで販売されている。価格は2キロ当たり734円が目安という。

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