天狗も3年ぶりの外出 光丸山法輪寺の大祭 大田原

境内を出発する「みこし渡御」

 【大田原】佐良土の光丸山法輪寺で11日、「光丸山大祭」が3年ぶりに行われ、県内外からの多くの参拝客でにぎわった。

 慈覚大師円仁(えんにん)が860年に開いたと伝わる同寺には、全国でも珍しく神仏習合の祭礼が残る。日本一大きな寄せ木造りの天狗(てんぐ)面があることでも知られている。

 大祭の名物は、天狗面のレプリカやみこしを引き回す「みこし渡御」。僧侶ら約30人はほら貝や太鼓の音を響かせながら、箒川に架かる橋までの往復約2キロを練り歩いた。

 同寺境内には地元小中学生が作ったちょうちんや天狗の絵が飾られ、同寺が市とコラボした限定御朱印帳を求めて行列ができる場面もあった。

 父と訪れた紫塚小4年芝本新(しばもとあらた)君(9)は「光丸山にはよく来ているが、大祭は初めて。天狗面の迫力がすごかった」と笑顔で話した。

佐良土地区内を練り歩いた「みこし渡御」

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