愛らしくポップなキャラに夢中 岡山で原田治展、25日まで

動物などを描いたポップなキャラクター商品が、原田さんの多彩な仕事ぶりを伝える会場

 人気イラストレーター原田治さん(1946~2016年)の仕事を紹介する特別展「原田治展『かわいい』の発見」は会期終盤。会場の岡山シティミュージアム(岡山市北区駅元町)には15日もファンらが訪れ、愛らしいキャラクターが描かれた作品に見入っていた。

 米国風のポップなイラストで知られる原田さんは、1970~90年代にかけて若い女性を中心に人気を集めたキャラクター商品「オサムグッズ」の生みの親。女性誌の表紙イラストや挿絵で注目されると、書籍の装丁、絵本、広告などに活躍の場を広げていった。

 会場には原田さんの作品約400点を展観。約半数を占めるオサムグッズのほか、動物園の売店で販売されたというゾウやキリンを描いたTシャツ、帽子といったキャラクター商品が並ぶ。装丁デザインした文庫本は、ポップな絵柄の人物を描いたり、抽象画を配したりと、幅広い作風がうかがえる。

 友人と訪れた岡山市北区、女性(42)は「昔持っていたトートバッグが展示されていて、懐かしい気持ちでいっぱいになった。原田さんの作品は線やデザインの軽快さが魅力的。隅々まで見られて感動しました」と話していた。

 山陽新聞社など主催。25日まで。月曜休館。

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