二葉山トンネルの掘削を中断 地表面が基準値より上昇 広島高速5号

広島高速5号線二葉山トンネルをめぐり、22日、地表面が基準値を超えて盛り上がり、掘削作業を停止したことがわかりました。

二葉山トンネルの掘削は、現在、広島市東区牛田地区の地下で進んでいます。

広島高速道路公社によりますと、22日、地表面変位が上昇方向で2.5ミリとなりました。地域住民と2018年に結んだ調停では、2次管理値の2.4ミリを超えた場合、トンネル掘削を一旦停止するなどと定められています。

今後、管理地を超えた地点周辺の調査を緊急的に実施し、家屋の被害がないかを確認したうえで、専門家の意見を交え、要因の分析や対策案を検討していくとしています。そのうえで、県や広島市と協議し、地元への説明を行っていくということです。掘削作業の再開時期は、未定です。

二葉山トンネルは、掘削に使う機械トラブルが相次ぎ、当初の2020年度の完成予定から工期が大幅に伸びています。

これまで地元住民は、騒音・振動問題や地表面の変位が起きないかなど、具体的な検証をしてほしいと訴えを続けています。

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