「長崎産クエ鍋セット」 ジャパン・フード・セレクション最高賞 「ACS」水産部門が長崎県内初

ジャパン・フード・セレクションでグランプリを受賞した「長崎産天然クエ鍋セット」(ACS提供)

 消費者が選ぶ優れた商品、食材を認証する「第58回ジャパン・フード・セレクション」で、長崎県佐世保市高島町に水産部門を構える測量会社「ACS」(岐阜県高山市、重村友介社長)の「長崎産天然クエ鍋セット」が最高賞のグランプリに選ばれた。主催する日本フードアナリスト協会(東京)によると、グランプリ受賞は県内で初めて。
 同社は重村社長の父、故・輝男さんが1982年に岐阜県で創業。佐世保市高島町の漁師の家に生まれた輝男さんが「古里の質の高い海産物を発信したい」と思い立ち、2006年、水産部門を同町に設立した。
 「長崎産-」は、九十九島近海など県内で水揚げしたクエを同町住民らが加工。同セレクションでは、高度の冷凍技術で独特の身の厚さと弾力ある食感を保っている点や、高級魚の本格的な鍋を家庭で味わえる点などが評価された。
 重村社長は「商品は漁師やスタッフら高島のみんなで作り上げたもので感謝している。離島の6次産業企業として誇りを持ち、クエが地域活性の鍵となるよう発信に努めたい」と話した。
 同セレクションは、食に関する情報の専門家のフードアナリストを認定・育成する同協会が2013年から開始。フード・アナリストが5段階で審査する。
 「長崎産-」(3人前)は1万1880円。同社(電0577.57.7500)。


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