<わがまち回顧2022> 東彼支局 そのぎ茶日本一奪還

日本一奪還へ向け一番茶を手摘みする町内外のボランティア=5月3日、東彼杵町中尾郷

 東彼東彼杵町の特産品「そのぎ茶」が2年ぶりに日本一を奪還。8月の全国茶品評会の蒸し製玉緑茶部門で、尾上和彦さん(46)が1等1席の農林水産大臣賞を獲得した。
 さらに2、3席を東彼杵町の生産者が独占。市町村別の産地賞も制した。11月には消費者らが審査する「日本茶AWARD(アワード)2022」で同町の製茶問屋「西海園」が大賞に。関係者は2018年以来4年ぶりの“3冠”に沸いた。
 昨年の“無冠”を受け3月、生産者やJA、町などが「日本一奪還プロジェクト」を立ち上げた。まず土壌を分析。施肥や管理方法を見直した。コロナ禍で取りやめていた出品茶の手摘みも復活させた。
 そのぎ茶は本県生産量の約6割を占めるが、全国に占める割合は1%程度。名だたるブランド茶がひしめくなか、町は連覇に向けた生産者の取り組みを支援するとともに、西九州新幹線開業に合わせ始めたJR長崎駅での販売や、愛飲者に町の情報を届ける特別町民制度などを通じて銘柄の確立を進める。
 主なニュースは▽川棚、波佐見で町長選。川棚12年ぶり、波佐見24年ぶりに町長交代▽東彼杵ひとこともの公社が国土交通省地域づくり表彰で大臣賞▽石木ダム工事差し止め訴訟、最高裁が上告退け住民側の敗訴確定


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