来月、5万年ぶりに地球の近くを通過するとされる「ZTF(ズィーティーエフ)彗星(すいせい)」を、倉敷市のアマチュア天文家赤沢秀彦さん(69)が写真に収めた。
倉敷科学センター(同市福田町古新田)によると、彗星は昨年3月、米国の観測プロジェクトが発見したばかり。今月13日に太陽に最接近し、地球には来月2日、約4200万キロの距離まで近づく。
自宅に私設の「船穂天文台」を構える赤沢さんは、口径28センチの望遠鏡に冷却CCDカメラを取り付け、昨年末から彗星を追い続けている。12日早朝に北東の空で明るく輝く姿を撮影した。
日本では今月下旬から2月上旬にかけて北の空で双眼鏡でも観測できるとみられており「皆さんにも楽しんでほしい」と呼びかけている。