救急出動1101件 147件増 松浦市消防本部2022年まとめ 火災11件、被害額大幅減

 長崎県の松浦市消防本部は2022年の火災発生、救急出動の概況をまとめた。火災は前年と同じ11件、死者と負傷者はいなかった。
 火災の内訳は建物3件(前年7件)、車両1件(同0件)、その他7件(同3件)。被害総額は調査中の5件を除き138万7千円。前年の2061万3千円から大幅に減少した。
 一方、救急出動は前年から147件増の1101件。内訳は救急が全体の60.6%を占める668件。一般負傷186件、転院搬送183件の順だった。搬送人数は984人(前年881人)で、市の人口2万1729人(昨年12月1日現在)のうち、約22人に1人が搬送されたことになる。
 搬送者の年齢別は65歳以上の高齢者が746人で75.8%を占めた。ドクターヘリの要請件数は74件(前年95件)、ヘリによる搬送人数は33人(同40人)。
 同本部は「建物火災は減っているものの、野焼きの延焼や残り火が原因の火災が増えており、広報などで火災予防を呼びかけていきたい」としている。


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