ドルーリー怒濤 17人抜き区間新 女子駅伝3区、記録を8秒短縮

3区で区間新記録を樹立した岡山のドルーリー朱瑛里。17人抜きの快走を演じた

 第41回全国都道府県対抗女子駅伝は15日、京都市のたけびしスタジアム京都発着の9区間42.195キロで行われ、大阪が2時間15分48秒で8年ぶり4度目の優勝を果たした。岡山は2時間21分17秒で18位だった。

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 怒濤(どとう)の17人抜きで鮮烈な“駅伝デビュー”を飾った。岡山の3区ドルーリー朱瑛里(鶴山中)は従来記録を8秒も塗り替え、中学生区間では県チーム史上初となる区間賞。昨夏の全国中学校大会1500メートルで圧勝した3年生がロードでも自慢のスピードを見せつけた。

 38位でたすきを受けると、最初の1キロは驚異の2分55秒。「自分の感覚を信じていった。きつい感じはしなかった」とエンジン全開で烏丸通りを駆け下り、ハイペースで押し切った。背筋をピンと伸ばし、157センチの上背以上に大きく見えるダイナミックなフォームで文字通りのごぼう抜きを演じた。

 カナダ人の父を持つ15歳は、今季の中学ランキングで400メートルから3000メートルまで4種目でトップに立つ。底知れぬ可能性を秘めながら「一つ一つ目の前のことに集中する。(高校では)まずはインターハイで良い結果を残したい」。地に足の着いた大器はこの先、どんな走りを見せてくれるのだろうか。期待は膨らむばかりだ。

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