長崎県内受験生「ほっ」 大学入学共通テスト終了 大きなトラブルなく

試験を終え、ほっとした表情で会場を後にする受験生=長崎市文教町、長崎大

 国公私立大の入学者を選抜する大学入学共通テストが15日、2日間の日程を終了。長崎県の受験生はほっとした表情を見せた。県内4大学が管轄する9会場で大きなトラブルはなかった。
 2日目の教科ごとの受験者数は、理科(1)2170人、理科(2)2438人、数学(1)4466人、数学(2)4438人。
 従来の大学入試センター試験から現テストへと移行して3年目。思考力や判断力を深く問う出題に戸惑う声は今年も上がった。特に英語の長文に苦慮したという受験生が目立ち、長崎市文教町の長崎大で受験した県立長崎西高の中島悠真(ゆうま)さん(18)は「模試より難易度が高かった。適応にてこずった」と話していた。
 新型コロナウイルスの流行第8波の中で迎えたテスト。同大で受験した青雲高の宿輪龍央(しゅくわりお)さん(18)は「感染して(28、29日の)追試験に回り、2次試験に向けた勉強期間が短くなるのは避けたかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。
 昨年の試験中に問題が外部流出したことを踏まえ、会場では不正受験対策が強化された。佐世保市川下町の県立大佐世保校で受験した西海学園高の岡﨑七海(ななみ)さん(18)は「科目ごとにスマホの電源を切っているかのチェックがあり、厳しいと感じた」と語った。
 国公立大一般選抜の2次試験は23日~2月1日に出願を受け付け。また県内の私立6大学2短大は同テストを利用した出願をそれぞれの日程で受け付けている。


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