赤富士やフクロウ描いた40点 洋画家・小川さん 浅口で個展

赤富士などを取り上げた作品が並ぶ会場

 浅口市の洋画家小川一生さんによる個展が、同市鴨方町小坂東の小川アートギャラリーで開かれている。新春を飾る展示とあって赤富士やフクロウなどをモチーフにした約40点が並び、訪れた市民らが熱心に見入っている。22日まで。

 メインの会場には赤富士をはじめ、赤を基調とした作品14点を披露。「君が言う やさしい言葉 環になりて つながる空へ 想いをはこぶ」(縦91センチ、横233センチ)は、中央にそびえる富士と空にかかる幾重もの輪が印象的で、人と人とのつながりや優しさ、思いやりを大切にしてほしいというメッセージが込められている。

 タイトルの短歌は井笠地域を中心に美術指導などで活躍し、昨年亡くなった父・清志さんを思い、詠んだという。

 ユズなどを描いた作品では、笠岡市の備前焼作家高田裕之さんが制作した額を使用。フクロウをテーマにした約20点は、楽器演奏するかわいらしい様子を明るいパステルカラーで表現した。小川さんは「楽しい展示となっており、元気に前向きに1年を過ごしてもらいたい」と呼びかけている。

 午前11時~午後6時(22日は同4時)。入場無料。

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