必要な標識設置せず…栃木県警、5年間で27人誤って摘発

本来は必要な横断歩道標識が設置されていない交差点=20日午後4時50分、宇都宮市駅前通り3丁目

 栃木県警は20日、県内の信号機のない交差点の横断歩道で、本来は必要な横断歩道があることを示す標識を設置していなかったと発表した。少なくとも9市3町で18カ所あり、記録が残る2017年以降、横断歩行者等妨害等違反の疑いで27人を誤って摘発していた。県警は対象者の違反点数取り消しや反則金返還などの対応を進めている。

 県警によると、信号機のない交差点の横断歩道には車両が右左折する際、ドライバーが見て確認できる位置に横断歩道標識が必要だが、設置していなかった。昨年12月に群馬県で同様の事案が発覚し、栃木県内でも調査していた。

 県内には同標識が必要な交差点が約8700カ所あり、他に設置不備がないか確認を進めている。県警交通規制課の家島昌広次長は「(無効の)取り締まりを受けた方々にご迷惑をおかけしたことをおわびする」と謝罪した。

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