5月のG7広島サミットの期間中、各国首脳が宮島を訪問することで、政府が調整していることが分かりました。
G7広島サミットは、5月19日から21日まで広島市で行われます。政府関係者によりますと、サミット開催中に開かれるセッションの1つを宮島で開催することで調整しているということです。
サミットの主会場となる広島市内のホテルからは船やヘリコプターで移動することになります。訪問の際には世界遺産・厳島神社の大鳥居を背景に記念撮影することも検討されています。
岸田総理が外務大臣を務めていた2016年、広島でG7外相会合が開かれました。このときも各国の大臣が宮島を訪れています。その際には、旅館でワーキングディナーが開かれました。
また、世界遺産・厳島神社で雅楽を鑑賞し、大鳥居を背景に記念撮影もしていました。
政府関係者によりますと、宮島への訪問には広島県選出の岸田総理の強い意向があり、政府は今後、各国の意向や警備上の課題を考慮したうえで訪問の可否を判断することにしています。
首脳の訪問に地元でも期待の声が聞かれました。
錦水館 武内智弘 社長
「世界文化遺産で海外のお客さま、コロナ前であれば、たくさんお越しいただいていました。そういった点では宮島が注目されるのは、すごくうれしいことだと思います」
新型コロナの影響を受け、宮島でも観光客の数は激減しました。少しずつコロナ前のにぎわいが戻ってきている中でサミットに寄せる期待は大きいといいます。
錦水館 武内智弘 社長
「本格的に回復するのは2024年以降になるとは思うが、サミットが広島で開催されるというのは、世界から注目されるので、インバウンドの需要も戻ってくるのではという期待はあります」
