バサジィ大分 残り3試合で1部残留をつかむ 【大分県】

フットサルFリーグ1部の残留争いがし烈だ。バサジィ大分は3勝1分15敗、勝ち点10で11位。最下位(12位)のボアルース長野との勝ち点差は1と拮抗(きっこう)している。シーズン途中から指揮を執る狩野新監督は「練習から下を向かず、常に全力プレーで勝利を目指す。厳しい状況ではあるが、全員で乗り越えたい」と前を向く。

気の抜けない戦いが続く大分が1部に留まるためには、残り3試合で全勝すれば問題ない。だが対戦カードを見ると、本日行われる7位のフウガドールすみだの後は、5位・湘南ベルマーレ、1位・名古屋オーシャンズと強豪チームとの対戦が続く。その中で勝ち点を積み重ねるのは容易ではないが、守備を固めて自陣に引きこもるようなチームは見当たらないだけに、十分に勝機はある。

守備の再点検が勝利のカギとなる

「やるべきことは変わらない」。狩野監督は残留争いから抜け出すための必須事項に「継続」を掲げる。監督就任時から、前線からのプレスと素早い攻守の切り替え、全員守備をスタイルとしてきた。しかし、勝てない時期は戦い方に迷いが見られた。つなぐのか、シンプルに攻めるのか。前から奪うのか、後ろでしのぐのか。対戦相手や展開に左右されていた。前線に位置する本石猛裕は「守備を改善して前から仕掛け、少ないチャンスをものにするしかない」と、連動性のあるプレスからカウンターを発動する戦い方に勝機を見いだしている。

ベースとなる守備の再点検は、切り替えを重要視してきたスタイル全体の再チェックにもつながる。「最少失点で抑えてカウンターで得点を狙う。上位チームとの対戦は守備強度で上回るしかない」と狩野監督。積み重ねてきたスタイルに強度と精度が加われば、残留への扉は開かれるはずだ。

残り3試合が正念場となる

(柚野真也)

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