核ゼロ、渋滞緩和…児童が長崎市長に質問 市PTAスマイルみらいふぇすた

市長と教育長に質問をする児童たち=長崎ブリックホール

 第1回長崎市PTAスマイルみらいふぇすたが21日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールであった。トークイベントでは市立小の6年生が市長や教育長に平和教育や国連の持続可能な開発目標(SDGs)など長崎の現状や未来について思いを語ったり、疑問をぶつけたりした。
 保護者の親睦や学びを目的に、これまで開いてきた大運動会と研究大会に代わる催しとして、市PTA連合会(大脇俊明会長)と市教委が初めて開いた。
 トークイベントでは神門みなみさん(城山小)、本村奏登さん(戸町小)、松﨑正志さん(横尾小)が登壇。神門さんは被爆校舎がある城山小を訪れた修学旅行生へのガイド「ピースナビ」に取り組んでいることなどを説明。「高齢化が進む中、私たち(の世代)が核兵器のない世界を実現するためにはどうしたらいいか」と質問した。
 田上富久市長は「長崎と広島だけで発信してもなかなか広がらない。インターネットを使ったり、海外に行ったりしてこれからも伝えてほしい」と助言した。
 登壇者以外から、長崎市中心部にサッカースタジアムができた場合の渋滞緩和策について聞かれた田上市長は「市議会みたいですごい質問」と笑顔。「(JR)長崎駅や浦上駅から歩きやすい道路の整備などを進めている」と答えた。大脇会長は「子どもの視点から学ぶことが多かった。長崎の未来を考えるいい機会になった」と話した。
 東京パラリンピック車いすバスケットボール男子銀メダリストで、同市出身の鳥海連志選手の母由理江さんの講演会などもあった。

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