【日本人が所属する球団の現状と今後③】我慢の2年から勝負の年へ!カブス飛躍のカギは「セイヤ」

2016年に108年ぶり3回目の世界一に輝いた古豪カブス。その後、4年間で3度プレーオフ進出も2021年は一転、トレード期限で売り手に回り中心選手を放出。2年間は我慢のシーズンとなったが今季は積極的な補強で勝負に出る。(1月12日時点)

2021年7月のトレード期限で、アンソニー・リゾをヤンキースに、ハビアー・バイエズをメッツに、そしてチーム生え抜きのクリス・ブライアントをジャイアンツに放出しチームは解体。シーズン71勝91敗の4位に終わった。

2022年には鈴木誠也を獲得し、投手陣も補強を行ったが相次ぐ故障で、終わってみれば74勝88敗の3位と2年連続で我慢のシーズンとなった。

そして今季、リーグ10位の防御率3.95の先発投手の補強に、昨季ヤンキースで14勝を挙げたジェイムソン・タイオンを獲得。

The North Side stays busy.

Jameson Taillon, Cubs reportedly agree to a 4-year deal, per https://t.co/Z3s2EoZ3Ez's @Feinsand. pic.twitter.com/1ZoXkQdk8O

— MLB (@MLB) December 7, 2022

攻撃陣では、2019年MVPのコディ・ベリンジャー、そしてFA市場最後の大物となっていたダンズビー・スワンソンの獲得にも成功した。

Dansby Swanson's coming to town. pic.twitter.com/cmsHe5T5xb

— Chicago Cubs (@Cubs) December 21, 2022

年明けにはベテランのエリック・ホズマーも獲得。ホズマーは昨季、ロイヤルズからパドレスに大型契約を結ぶも不調でシーズン中にレッドソックスに移籍。かつての打棒が復活するか不安もあるが、カブスにはマイナーにマット・マービスという有望な一塁手が控えている。

そんななか、MLB公式サイトでは「各チームの2023年ブレーク候補」を特集し、カブスでは鈴木が紹介された。

「鈴木は23年に向けて何を期待しているのかを理解しており、彼の力強いフィニッシュはこれから起こることの前兆かもしれない」

昨季は最高のスタートを切り、4月のOPSは.934と好成績を残し、故障で途中戦列を離れるも終盤はOPS.906と復活した。2年目のシーズン、そしてその前にはワールド・ベースボール・クラシックも控えている鈴木は、すでに準備を始めている。

スプリングトレーニング、そしてWBCに向け、しっかり体を作っていきます!

byスタッフhttps://t.co/vzg2GWXvUg pic.twitter.com/PiUUGXEFYR

— 【公式】鈴木誠也(Seiya Suzuki)#27 (@suzuki_seiya_sb) January 7, 2023

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