各国の要人が襲撃 県警が警護訓練 広島サミットに向け

30日、広島県警は、G7広島サミットで各国の要人が銃や刃物で襲われた際の警護訓練をしました。

山崎有貴 記者
「県警の中でも警護技術に特化した選りすぐりの警察官による訓練が行われます」

訓練をしたのは、「サミット警護員」およそ100人です。サミット警護員は、広島サミットに向けて警察本部や警察署から選んだ警護業務のスペシャリストでもある警察官で、本番に備えた訓練を重ねています。

30日、公開されたのは、刃物を持って襲いかかってきた相手への対処…。そして、サミットの会場まで要人が車で移動する際の警護体制を確認するものでした。

会場入りするために車から降りた要人が、数人の警護員たちに囲まれながら歩いていきます。近くには、見物の人が集まった想定です。すると…。

警護員たちは、防弾カバンを使って緊急時の態勢をとり、要人を乗ってきた車に戻し、現場から速やかに避難する一連の動きを確認しました。

群衆に紛れて発砲した男は、その場で取り押さえられました。

広島県警 サミット警護員 池岡晴樹 警視
「自らが最後のとりでであると自覚をし、不測の事態が発生しうるという心で、G7広島サミットにおける警護対象者の身辺の安全確保という重要な任務を完遂したい」

サミットを4か月あとに控え、県警は、「今後も訓練を反復して真しに準備を進めていく」ということです。

© 株式会社中国放送