「被爆体験者は被爆者だ」 認定へ理解求める 体験者ら長崎で街頭活動

ビラを配る被爆体験者(右)=長崎市、鉄橋

 国の指定地域外で長崎原爆に遭い、被爆者認定を求めている「被爆体験者」と支援者らが23日、長崎市中心部で街頭に立ち、「被爆体験者は被爆者だ」と訴えるビラを配布して市民に理解を求めた。
 全国被爆体験者協議会、多・長被爆体験者協議会、被爆体験者訴訟を支援する会の3団体から10人ほどが参加。高齢の体験者が先頭に立って通行する人にビラを手渡した。濵田武男さん(83)は「私たちが生きているうちに被爆者と認めてほしい。国には血の通った対応をしてほしい」と訴え、「若い世代がビラを受け取り、私たちの話を聞いてくれた」と呼びかけに一定の手応えを語っていた。


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