ウクライナ留学生を激励 音楽と料理でもてなす 長崎で市民有志が交流会

和太鼓の演奏を楽しむ留学生ら=長崎市常盤町、ホテルニュータンダ

 ウクライナから避難している長崎大留学生を支援する有志の交流会が25日、長崎市常盤町のホテルニュータンダであり、ライオンズクラブの関係者らが音楽や料理でもてなした。
 長崎大は昨年からウクライナの留学生の受け入れを開始。当初は支援期間を2022年度末としていたが、戦況の長期化を受けて23年9月末に延長した。新年度から他県の大学に移る学生がいるため、思い出を作ってもらおうと市民有志が交流会を企画した。
 留学生16人を招待。ホテルがウクライナと長崎の郷土料理を用意した。長崎南ライオンズクラブの穐山辰夫さんはウクライナ国歌をサックスで演奏した。
 三和地区の小中高校生でつくる阿池姫太鼓育成会は和太鼓を披露。留学生も演奏に参加して楽しんだ。有志の会の伊達木百合子世話人はあいさつで「若い力と祖国への思いを持って、(厳しい現実に)負けないでほしい。長崎を旅立っても、時々長崎のことを思い出して」と語りかけた。

© 株式会社長崎新聞社