『松山の競技場』存続求め 障害者ら長崎市に要望書 “安心して利用できない…”

 県の長崎南北幹線道路整備に伴い、再配置の検討対象になっている長崎市松山町の陸上競技場について、日常的に利用している障害者団体などが1日、市に同競技場の現地存続を求める要望書を提出した。
 要望書では▽交通の便が良く、集まりやすい▽土のトラックで膝への負担が少ない-などと指摘。目や手足が不自由な障害者、サポートする伴走者らにとって利用しやすい同競技場の現地存続を求めている。
 市は外周路や芝生広場を残し、400メートルトラックは代替機能を別途検討する方針。視覚障害者の長谷川舞さん(53)は「400メートルトラックがなくなると外周路が混雑する可能性があり、とても安心して利用できない」と話した。
 同競技場を巡り、利用者らが存続を求める署名活動などを実施。昨年12月の定例市議会ではスポーツ施設再配置に関して「慎重丁寧な調査検討を求める請願」が全会一致で採択された。

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