外海中でサプライズライブ  校歌作詞・上奥さんら卒業生11人に歌のプレゼント

卒業生や在校生と記念写真に納まる上奥さん(中央右)、伊藤さん(同左)=長崎市立外海中

 長崎市西出津町の市立外海中(濱端法長校長、28人)で14日にあった卒業式で、校歌を作詞したシンガー・ソングライターの上奥まいこさん(42)と作曲した伊藤心太郎さん(63)が、卒業生11人に歌のプレゼントを贈った。
 上奥さんは同市出身で、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」を作曲した伊藤さんとのコンビで多くの楽曲を制作。上奥さんの知人が声をかけたことがきっかけで、2人は2019年4月に新設された同校の校歌を手がけた。今回、地域住民から卒業生への贈り物として2人を招いた。
 2人は式典後、サプライズで登場。伊藤さんのピアノ伴奏で、上奥さんが校歌「光る外海のうみ」など3曲を情感たっぷりに歌い上げると、卒業生の顔には笑顔や涙が浮かんだ。
 上奥さんは「皆さんは愛されてここにいる。見守られているので大きい気持ちで卒業して」とエール。在校生と上奥さんによる校歌で卒業生を見送った。
 式で答辞を述べた向井優翔さん(15)は「歌声がとてもきれいで、言葉では言い表せないほどいい思い出になった。薬剤師を目指して勉強を頑張りたい」と話した。

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