2024年春の北陸新幹線芦原温泉駅開業に伴い、福井県あわら市が駅のにぎわい施設と位置づける「アフレア」が3月19日、駅西口にオープンする。あわら市などが主催する記念イベントが行われ、タレントで気象予報士、鉄道マニアの石原良純さんのトークショーなどが開かれる。オープンに先立ち17日、竣工式が行われ、市や工事関係者らが完成を祝った。
鉄骨造り地上3階建て、延べ床面積約1948平方メートル。噴き上がる源泉の柱が3階部分の屋根を支えるイメージで、高さ約9メートルの柱など施設の9割以上で市産のスギが使われている。1階には観光案内所とホールがあり、ホール壁面の200インチ大モニターで観光や暮らし情報を流す。
⇒出店事業者交代問題は今も解決せず…物販スペースにシート
2階には、市や県内観光地の魅力を紹介する「ふくいミュージアム」が入る。温泉風呂のような円卓型スクリーン(直径2.8メートル)に、「越のルビー」「芦原芸妓(げいぎ)」など16種類の映像が浮かび、湯おけですくうことで詳しい情報がスクリーン上に現れる仕掛け。東尋坊の柱状節理を模したキッズスペースもあり、子ども向けボルダリング施設もある。総事業費は約14億円。
⇒北陸新幹線の福井ー東京間は運賃いくら?
19日の「誕生祭」は午前10時から。メイン会場となる1階ホールでは、石原さんのトークショー(午後1時から)ほか、市在住のMASAYOさんのマジックショーや、地元小中学生による新幹線開業ウエルカムダンス、地元太鼓グループや金津高吹奏楽部の演奏もある。屋外広場には飲食や物販の9ブースが並ぶ。入場無料。多目的施設「aキューブ」など周辺でもさまざまなイベントがある。
竣工式には約70人が出席、森之嗣市長は「市民と来訪者が集い憩えるエリアを目指す。あわら市活性化に向け、管理や運営、運用についても万全な体制で努めていく」とあいさつした。