カブス・鈴木誠也が戦列復帰に向けて一歩前進! 打撃練習を再開へ

日本時間3月23日、カブスのデービッド・ロス監督は、左腹斜筋を痛めて戦列を離れている鈴木誠也がバッティングケージでの通常の打撃練習を再開する許可を得たことを明らかにした。鈴木はすでにキャッチボールを再開し、軽めのベースランニングも開始する予定だったが、打撃練習も再開できることになり、戦列復帰に向けて一歩前進した。現時点ではまだ具体的な復帰時期の見込みは立っていないものの、それ以外の練習に関しても強度を少しずつ上げており、メジャー2年目の「開幕」に向けて徐々に準備が整いつつある状況だ。

現在28歳の鈴木は5年8500万ドルの大型契約でカブスに入団。1年目の昨季は111試合に出場して打率.262、14本塁打、46打点、9盗塁、OPS.769をマークした。今季は侍ジャパンの一員としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する予定だったが、スプリング・トレーニング序盤に左腹斜筋を痛めてしまい、出場辞退を強いられることに。昨季は年俸700万ドルだったが、今季は1700万ドルに跳ね上がるため、昨季以上の結果を求められるシーズンとなる。

ロス監督は「セイヤの状態はとてもいいみたいだよ」とコメント。「ユニークな故障なので、できる限りしっかり管理していきたい。現時点では全てがポジティブだ。状態はいい。素振りから始まり、ティー打撃、そして今日の打撃練習と少しずつ強度を上げているが、全ていい感じだ。本当に順調に進んでいるよ。だから、我々は彼の状態を見守りながら、完全に回復した状態で復帰できるようにプランを練っていく」と鈴木が極めて順調に回復していることに安心しているようだ。

鈴木は故障者リストに登録されることが確実視されている。ロス監督はオープン戦の最終戦に鈴木を出場させる可能性を完全に否定することはしなかったが、「それは最優先事項ではない」と慎重な姿勢を示した。鈴木はシーズン開幕後もキャンプ地のアリゾナに残り、実戦復帰に向けての練習を重ねたあと、マイナーでのリハビリ出場を経て、メジャーの舞台に戻ることになりそうだ。

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