時速3km「レール削正車」北陸新幹線の福井県内区間に現る 開業まで1年、火花散らしてさび取り

北陸新幹線の高架上をレールの表面を削りながら進む削正車=4月7日、福井県福井市豊島1丁目から撮影

 北陸新幹線福井県内開業まで1年に迫る中、レールの表面を削る「レール削正車(さくせいしゃ)」がゆっくりした速度で県内の新幹線線路上を走っている。4月7日は雨が打ち付ける中、火花を散らして作業する光景が福井駅周辺でみられた。鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、2月から4月末ごろまで走行する。

 削正車はJR西日本所有で、同機構が作業を進めている。ボディーは黄色と灰色。車両の下に設置された直径25センチの砥石32個を回転させ、レール上部に押し当ててさびを取るなどしている。作業中は時速約3キロで進む。

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 7日は福井駅から南へ約3キロの間を3往復した。春雨が降りしきる中、新幹線開通を見据えた作業が進んだ。今後は福井駅から芦原温泉駅方面へ向け北上していく。

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