貼り絵の秘密は五寸くぎ 細やかな作業で見る人を元気に 31日まで長崎市内で展示

長崎市の障害者アート作品展で優秀賞を受賞した中村美登利さん(68)

 長崎県長崎市の障害者アート作品展で優秀賞を受賞した中村美登利さん(68)の貼り絵をよく見ると、とても小さな凸凹で表現している。その秘密は五寸くぎ。細やかな作業で見る人を元気にするような華やかな色使いの作品を作り出す。
 右手で握ったくぎの先で色画用紙を押さえて3ミリほどにちぎり、下絵に貼り付ける根気のいる技法。出来上がった作品はふわふわとした質感で中村さんの温かな人柄と重なるよう。
 中村さんのお気に入りは「花シリーズ」。同市松原町の就労継続支援B型事業所「タックマツバラ」で、31日まで額装した作品約50点を展示している。

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