6月の住民説明会で防災集団移転の候補地案を示す 那須烏山市

 2019年の台風19号で川の水が溢れて広い範囲で浸水被害があり、防災集団移転が計画されている那須烏山市は23日、来月に住民への説明会を開き、移転候補地の案を示す方針を明らかにしました。

 説明会の開催は23日に開かれた定例会見の中で川俣純子市長が明らかにしたものです。

 那須烏山市は台風19号によって那珂川の水が溢れ、広い範囲で住宅が水につかるなどの被害を受けた宮原と下境の2つの地区について、住宅を高台などの安全な場所に移す「防災集団移転」を国と共同で計画しています。集団移転の合意形成に向けて市はこれまでに地元説明会をそれぞれの地区で3回ずつ開いてきました。

 一方で、被害から4年が経とうとする中で、対象地域の住民の中では「水が多い時季を迎えるたびに不安があり、早く移転したい」という声も挙がっていました。

 市は6月4日に下境地区、さらに6月10日には宮原地区の対象者に対して小規模の説明会を非公開で開き、移転候補地の案を示すということです。

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