無人芝刈り機導入で業務効率化 仕上がりの質も向上 ゴルフ場運営の鹿沼グループ

コース内で稼働する無人芝刈り機=鹿沼市

 ゴルフ場運営の鹿沼グループ(鹿沼市藤江町、福島範治(ふくしまのりはる)社長)は、ゴルフ場コースの管理のため、無人で稼働する芝刈り機を導入した。夜間の稼働も可能で、業務の効率化や芝管理の質の向上を図った。県内に本社があるゴルフ場運営会社で導入は珍しいという。

 今月上旬、愛知県の芝刈り機メーカーの機械2台を、鹿沼市藤江町の鹿沼カントリー倶楽部に導入した。事前に熟練スタッフが芝刈り機を操作して経路を覚えさせ、自動走行しながらコースを整備する。

 同ゴルフ場は県内最多の計45ホールある。人員や時間が限られる中、これまでは全コースの芝を刈り終えるのに5日程度かかっていた。無人機の導入で約3.5日に短縮され、仕上がりのクオリティーも向上しているという。芝刈りの人員はラフの整備など、他の作業に注力できるようになったとしている。

 鹿沼グループの担当者は「人手不足を理由にコースの品質が落ちたら、『また来たい』ゴルフ場とはならない。芝の品質維持や従業員が働きやすい環境づくりに向け、無人機を活用していく」と話している。

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