佐野「住みやすい」8割 課題は市街地活性化 2022年度市民調査

佐野市役所

 【佐野】市がこのほど公表した2022年度市政に関する市民アンケートで、8割が「住みやすい地域」と感じていることなどが分かった。一方、市街地の活性化などが課題に上がっている。

 調査は昨年末から年初にかけて18歳以上の市民の男女2千人を対象に実施し、1019人(51.0%)から回答があった。

 結果を見ると、「市が快適で住みやすい地域か」の質問に対し「そう思う」が28.4%で、「どちらかと言えば」51.8%と合わせ80.2%が「住みやすい」と答えた。前年度の調査に比べ1.2ポイント減ったものの、同水準だった。

 「住み続けたいか」に対しては「住み続けたい」が50.3%で、「どちらかと言えば」の28.4%と合わせ78.7%。前回比1.0ポイントの微増だった。

 「市での暮らし」に「満足」は14.2%で、「どちからといえば満足」の52.2%との合計は66.4%だった。前回に比べ1.1ポイント減った。

 今後のまちづくりで「特に重要」と考える項目では、「中心および地域市街地の活性化」と「高齢者福祉・介護保険サービスの充実」がそれぞれ13.7%、「医療機会・救急医療体制の充実」が11.9%と高かった。

 市政に関し5年前に比べ「良くなった」と感じている事柄としては「市認知度とブランドの確立」が24.2%、次いで「観光PRなど誘客活動の推進」が13.5%。逆に「悪くなった」は「中心および地域市街地の活性化」(9.8%)や「ごみの減量化」(8.3%)などが上位だった。

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