長崎伝習所、本年度は6塾開所 乗り物やバー、国際交流などがテーマ 市民と市がアイデア実現

開所式で決意を述べる塾長ら=長崎市立図書館多目的ホール

 長崎市民の地域を盛り上げるアイデアを市とともに作る「長崎伝習所」の本年度開所式が24日、同市興善町の市立図書館多目的ホールであった。本年度は新規3塾を含む6塾が活動する。
 伝習所は1986年度にスタートした。長崎のまちづくりにつながる研究・活動テーマを市が募集。審査を通過した発案者(塾長)が塾生とともに調査・研究する。昨年度までに300の塾ができ、計1万203人が参加した。
 開所式には約80人が参加した。鈴木史朗市長は「情熱を持って取り組む活動が長崎を発展させるのを楽しみにしている」と激励。各塾の塾長らが活動の紹介や決意を述べた。
 本年度活動を始めるのは「コッキル日韓未来塾」(平野加奈塾長)「ながさき山城・砦 探検魅力発信塾」(山喜邦次塾長)「渋谷・長崎歴史文化情報発信塾」(倉持基塾長)。
 このうち、交流サイト(SNS)を活用し長崎の魅力を韓国に発信する「コッキル日韓未来塾」の平野塾長(29)は「長崎と韓国をつなぐきっかけの一つになれば」と決意。同塾に参加する長崎大経済学部4年の内尾理沙さん(21)は「コロナ禍の学生生活では韓国を好きな人と会う機会がなかった。活動を通じ韓国が好きな人と一緒に魅力を発信していきたい」と話した。

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