あなたはどんな浴衣着る? 今年のトレンドや着こなしポイント! 帰ってきたふるさと宮まつり②

 4年ぶりの通常開催となる「ふるさと宮まつり」をもっと楽しむためのウェブオリジナル連載。第2回は、「浴衣のトレンドと着こなしポイント」をテーマにお届けします。

 祭りや花火大会といえば浴衣。今年こそお気に入りの一着で夏を満喫したい-。でも、着こなしなどに悩んで着る勇気が出ない人は意外と多いのでは?

 そこで、和装のプロに着こなしのポイントや今年のトレンドなどを聞いてみた。お世話になったのは、着付け教師赤羽郁枝(あかばねいくえ)さん(42)。宇都宮市で着付け教室を手がけるなどしている。今回は赤羽さんが店長を務める宇都宮市松原3丁目のリサイクル着物のセレクトショップ「きものHAUS」で、販売している浴衣や赤羽さんの私物を使ってコーディネートなどを紹介してもらった。

トレンド

(1)絞りの浴衣
 「絞り染め」という技法で染められた浴衣で、変わらない人気を誇る。表面のでこぼこが特徴的で、肌に張り付かずさらりとした着心地。高級だが、世代を超えて長く着られるという。若者から年配者まで、幅広く楽しめる。

(2)柔らかな色合いで統一
 柔らかな淡い色で、全身を統一する。洋服の延長線のような感覚で着られて、日常に取り入れやすい。青や赤などはっきりとした色の小物を入れるとアクセントになる。10~20代のトレンド。

(3)レトロモダン
 大正ロマンを彷彿(ほうふつ)とさせるアンティークな雰囲気。ストライプ×花柄で、モダンとかわいらしさを融合させたコーディネート。カラフルな色使いも特徴。10~30代向き。

(4)兵児帯(へこおび)
 柔らかくしわになりにくい帯。しゃりしゃり、ふんわりとした手触り。扱いやすく自由度が高いため、特に若者に人気。

ポイント

(1)夜のお出かけは明るい色
 暗い時間帯に着ていく場合は、闇に紛れないよう明るい色の浴衣を選ぶ。

(2)地味にしない
 40代以上の人は、実年齢マイナス15歳の感覚でアイテムを選ぶとちょうど良く華やかに。季節の柄などをあまり気にせず、好きなものを気分で選んで!

(3)大ぶりのアクセサリーや赤みを足す
 大ぶりのイヤリングなどと組み合わせるとおしゃれ。イヤリング代わりに口紅などを使って耳たぶに少し赤みを足すと、血色の良い印象に。

(4)洋装アイテムも活用
 かごバッグを合わせると涼しげな印象に。げたの代わりにサンダルを履いても違和感なく仕上がる。

◆赤羽さんのコメント◆

 「浴衣を着たい」と思っても、分からないことがあって諦めてしまいそうな時は、SNS(交流サイト)の情報を参考にしてほしい。最近は簡単に着られる方法がたくさん発信されています。

 気軽に自由に、家族みんなで短い夏の浴衣シーズンを味わってもらえたら。

         赤羽郁枝さん

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