伝統的な農村の食文化を次世代に残そうと活動する「長岡京市農ある環境を守る会」は、このほど長岡第五小学校(京都府長岡京市下海印寺)で、みそづくり体験会を開いた。参加した親子は、市内産の大豆や米を使って仕込み作業を楽しんだ。
同会は、親子向けに年数回の郷土食体験会を計画しており、今回のみそづくりは試験的な位置付けで開いた。
材料は、昨年に同市浄土谷の農家と協力して休耕田で収穫した大豆を使った。講師は京都府認定の「きょうと食いく先生」でもある同会メンバーが務めた。
エプロンと三角巾姿の親子30人はまず、みその歴史や家庭での作り方を紙芝居などで教わった。
作業では、大豆と米こうじ、塩をまぜ合わせ、団子状に丸めていった。子どもたちが丸めた材料を保存容器内に元気よく投げ入れ、保護者が中に空気を残さないように押し固めて密封した。半年ほど発酵させて約25キロのみそができる予定で、今後の体験会などで活用する。
6年生の男子児童(12)は「茶色のみその材料が緑色の大豆で意外だった。材料が偏らないよう混ぜるのは大変だったけど楽しかった」と話した。