【早出し】スープの作り方はこうして 酒田調理師専門学校でラーメンを学ぶ特別講座

ラーメンの作り方を指導した斎藤晴紀社長(右)=酒田市・酒田調理師専門学校

 酒田市の酒田調理師専門学校(御舩明彦校長)で27日、ラーメンを学ぶ特別講座が開かれた。同市などで「中華そば雲ノ糸」「ラーメン風林火山」を運営するもっけだのフードサービス(酒田市)の斎藤晴紀社長が講師を務め、学生23人がプロの技術を学んだ。

 斎藤社長は、ラーメンの作り方について「昆布などを使った味の下支え、うまみ、香りの三つの層が原型になる。さまざま挑戦してみてほしい」と解説した。スープの素材として、昆布やマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシなどを挙げ、それぞれの特徴や使い方を説明した。また、麺の加水率の違いにより、合わせやすいスープがあることも解説した。

 学生たちは、斎藤社長が魚介でだしを取って作ったしょうゆベースのラーメンと、豚骨スープのラーメンをそれぞれ試食した。鶏油(チーユ)、ラードといった油の効果や、焼き豚、煮豚の味わいも確かめた。

 学生たちは「おいしい。最高だ」「麺とスープが調和されている」などと感想を語った。調理科1年の皆川紫音さん(19)は「勉強になった。将来の選択肢の幅が広がった」と話していた。

斎藤晴紀社長(左)からラーメンの作り方を学ぶ学生たち=酒田市・酒田調理師専門学校

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