山形市、7月から「誰でも通園」 県内初、2保育施設で試行

山形市役所(資料写真)

 山形市は30日、2026年度からの国の「こども誰でも通園制度」に関し、今年7月から市内2保育施設で試行事業を始めると発表した。同制度は親の就労に関係なく、子どもを預けられる。市の事業は県内初の試みで、ニーズや課題、保育士の負担軽減などを検証し、本格実施に備えるとしている。

 対象は市内に住む生後6カ月~3歳未満の未就園児で、つばさ保育園(幸町)とさくら子育て支援センター(緑町1丁目のさくら保育園内)で7月1日~来年3月末に試行する。

 同制度は、定期的に子どもが通園する定期利用と、一時保育のように必要性に応じて登園する自由利用の形態がある。受け入れ枠は「定期」がつばさのみで1日3人、「自由」はつばさが1時間当たり3人、さくらが同2人とする。利用時間は施設や形態によって異なるが、子ども1人当たり月10時間まで。料金は1時間300円で、一部実費負担で給食も提供される。

 利用には事前登録が必要。市こども未来課か両施設のいずれかを通じ、希望日の前月15日から、希望日の10日前までに予約する。問い合わせは同課023(641)1212。

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